あたたかい日差しに、春の訪れを感じるようになりました。
当館では企画展「いなかずまいは至極無事ぢゃ~漢詩文をたのしむ五山文学展~」を開催中です。この展覧会では、展覧会監修者の朝倉和先生の講演会をはじめ、関連イベントが大変好評をいただいています!そのひとつ、2月23日に実施した県内の五山文学ゆかりの地をバスでめぐる「文学散歩」のプチ報告をします。
午前中は高知市内で「絶海(たるみ)池」をのぞむ場所にある絶海和尚座禅の岩と吸江寺を見学しました。吸江寺からの景色は吸江庵をひらいた夢窓疎石がいた頃とは変わっていても、美しく、時間を忘れて眺めていられるような場所でした。
午後は当館カルチャーサポーターの民話語りや高校生ボランティアの地名解説なども交え、のんびりと津野町へ。「農家食堂Cafeイチョウノキ」でフキノトウなど津野の食材たっぷりのおいしい昼食をいただいたあと、絶海生誕地跡碑、義堂絶海の銅像が建つ堂海森林公園、津野町郷土資料館を寒さに負けず立て続けにめぐりました。絶海生誕地跡碑や堂海公園はなかなか行く機会もない場所だと思うので、「地図に載っていてもわからないだろうな」「しっかり碑が残っているのがすごい」と参加者の方々も口にされ、感動しておられました。感想を話し合ったり写真におさめたりする姿に、実際に歩き、目で確かめることの大切さを再認識させられました。
津野町では雪の心配もありましたが、無事に帰着できたのは皆様の明るいパワーのおかげだったと思っています。
今回の企画にご協力いただいたとさでん交通様、現地で貴重なお話を聞かせていただいた吸江寺ご住職の小林さまと津野町郷土資料館の田中さま、ご参加いただいた皆様にお礼を申し上げます。今後も文学館の文学散歩にご注目ください!
企画展の開催期間も残すところ10日となりました。会場には日本地図で眺められる五山文学ゆかりの地マップや、詳しい説明付き冊子をお配りしていますので、気になる方はぜひお越しください。
(花)