今週はNHK連続テレビ小説「あんぱん」の放送開始で幕を開け、4月の穏やかな日差しが注ぐ高知城に満開の花が広がるなど、県内は一気に華やかなムードに包まれています。
高知県立文学館も、館内の模様替えをいくつか行い、新たな装いで新年度を迎えました。
1階こどものぶんがく室では、「高知の児童文学作家」として「やなせたかし」さんの紹介パネルを拡充したほか、2階の常設展「近現代の詩歌」コーナーでも、詩人や作詞家、デザイナー、編集者など多彩な顔を持つ「やなせたかし」さんを紹介しています。
そして4月5日(土)から始まる春の企画展「花咲くモダンデザイン~大正イマジュリィの世界~」では、竹久夢二など大正時代の世界観を代表する本の装幀やポスターを中心に、モダンでかわいいデザインの数々を展示します。
また、今回は高知にある「大正」にも着目して、四万十町大正地区の皆さんにご協力いただき、地元「大正」をご紹介いただけることになりました。高知ならではの元気であでやかな「大正」のエネルギーを感じていただけることでしょう。
今まさに春爛漫のこの季節。ぜひ「大正デモクラシー」が進み、西欧文化の影響を受けて「大正ロマン」の華やかな空気に喜びが満ち溢れ、個人が、そして女性が輝く、そんな当時の文学を彩る時代の息吹をご堪能ください。 (博)