最近、日本酒にはまっています。
ここ一ヶ月で機会があり、取材をかねて酒蔵さんの見学に行きました。
外まで漂う馥郁(ふくいく)たる香りにうっとりしつつ入ると、
大きなお酒のタンクと丹念な仕事、酒造りへの情熱に圧倒されます。
さらに、近代化された施設にも必ず祭られている酒の神様を見、
酒造りに力を尽くす人々の謙虚な祈りにも感動しました。
生き物を相手にものを作るのは、本当に難しいことです。
ますますお酒が貴重な、大切なものに思えます。
四季があるという日本酒、春のお酒を花見しながら頂くのが待ち遠しいです。
(今年の冬には「酒と文学展」を行なうので、お楽しみに~!)
さて好評の「犬、猫、作家。」展、とうとう3/20(月・祝)に幕を閉じます。
犬も猫も言葉を話しません。
触れ合うことで人と犬猫の間に感情が生まれ、
相手の感情の奥にある心を読み解きたいと願い、
ペットと自分を結ぶ新しい言葉を試行錯誤して作り出し、
感情を通わせ、より濃いドラマが生み出されていく、という過程は、
文学という営みそのもののようだと私は思います。
実は皆さんも犬や猫に触れながら、
文字としては残らない文学を日々つむいでいるのかもしれません。
(展示室。個人的に、吉井勇の愛犬ポランちゃんがお気に入りです)
もうご覧になった方も、まだの方も、ぜひぜひ文学館にお越しください。
文学館にある言葉が、皆さんの生活に何がしかのヒントとなりますように。
(川)