展覧会では
①文学館の歴史を紹介する。「文学館を知ろう」
②7人の作家を中心に貴重な資料をご紹介する「文学館のお宝一挙公開」
③文学館の未来を考えよう。の3つのコーナーに分かれています。
文学館のお宝としては、約7万点の所蔵資料の中から、岡繁樹宛幸徳秋水書簡、馬場孤蝶宛与謝野寛・晶子、上田秋夫宛ロマン・ロラン書簡、伊東彊自宛寺田寅彦書簡、森下雨村宛横溝正史書簡や雑誌「風景」関連の資料の中から、井上靖「天平の甍の読み方」、川端康成の「一草一花」「落花流水」、当館の名誉館長を務めてくださった安岡章太郎の「漫画と歌と兵隊と」、黒岩涙香「南欧遊艸」などの原稿。
20周年を記念して、ご寄贈下さった志水辰夫さんの「飢えて狼」などの生原稿、台本、翻訳本など。社会派小説家として知られる直木賞作家小山いと子「男対女」の原稿等、貴重な資料の数々をご紹介させていただいています。
各コーナーには、初展示のものも含まれていますのでお楽しみください。
また、嶋岡晨さん、山本一力さん、藤原緋沙子さん、有川浩さん、畠中恵さん、中脇初枝さん、西村繁男さん、志水辰夫さんといった作家の皆様から、メッセージも頂きました。本当に嬉しい限りです。
そして「耳で聴く文学館」のコーナーでは、安岡章太郎、大原富枝といった作家やゆかりの方々の生の声や映像。詩人片岡文雄による「山鬼」「鎌」といった方言詩の自作朗読、中脇初枝さんによる「高知の民話」の朗読。若い方々を中心に大人気の声優小野大輔さんによる「土佐日記」の朗読を土日を中心に多くの方にお楽しみ頂いております。
また寺田寅彦の「好きなもの、いちご、コーヒー、花、美人、懐手して宇宙見物」の言葉にあわせ宇宙への思いを馳せていただくコーナーを準備しました。
とにかく、楽しみ方は様々。見所満載の文学館に足を運んでみませんか?
心よりお待ち致しております。
もちろん、ご希望の方には展示解説をさせていただきます。ぜひ、お声をおかけくださいませ。(津)