高知はお酒が古くから有名ですが、文学もお酒も高知の風土と人々が大事に育んだ文化です。
お酒、という視点から高知の文学を眺めた時に、何かしら新しい発見があるのではないか、
というのが、この展覧会を立ち上げたきっかけでした。
幸い酒場詩人・吉田類さんや、「皿鉢絵」の作者の中村恭子さん、
高知県の18の酒造会社の皆様など、たくさんの方の協力を得ることができ、
無事に開幕を迎えることが出来ました。
普段と違ってかなり幅広く高知の文学を眺めることができたのですが、
意外な作家同士の縁が見えてくるなど、たくさんの発見が満ちていました。
お酒の時代ごとの変化によって、文学に描かれるお酒の様子も変化していますし、
カツオや皿鉢料理などの高知の肴に対する作家の言葉から、深い愛郷心が見えてきますし、
作家の本音や隠された心などがふと垣間見えることもあります。
ぜひ高知県立文学館に来て、あなたの好きなお酒と作家の物語を探してみてください!
また来週は吉田類さんが来館して、講演会(12/2)や句会(12/3)のイベントがありますので、
こちらもどうぞご参加くださいませ。
※他のイベントも含め、詳しくは、当館HPに掲載している「酒と文学展」チラシをご参照ください。
(川)