先日、当館に大岡昇平書簡が14通寄贈されました!
この書簡は、土佐藩が関わった堺事件を題材とした小説『堺港攘夷始末』を
大岡が執筆する少し前から、高知県の郷土史家とやりとりされたものです。
『堺港攘夷始末』は、森鷗外の小説「堺事件」の恣意性を批判し、
徹底して史実の叙述を目指した作品ですが、未完のまま大岡は亡くなりました。
寄贈されたうちの1通を、さっそく常設展示室企画コーナー「幕末維新の文学と歴史」に展示しております。
歴史の疑問について、大岡がさまざまな人の助力を得ながら執筆を進めていったことがわかる書簡です。
皆様、ぜひご覧ください。(川)