高知県立文学館

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文学館ニュース
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正しく知り、正しく恐れる

2018.09.11
  • ひとことブログ

平成最後となる今年、5月の長野県北部を震源とする地震(震度5強)、6月の大阪府北部を震源とする地震(震度6弱)、7月の西日本豪雨、台風20号、21号での甚大な被害、そして9月6日に発生した平成30年北海道胆振東部地震。ここ3,4か月の災害を挙げただけでもこれだけの災害が日本列島で頻発しています。

 このたびの北海道胆振東部地震で、お亡くなりになられた方のご冥福をお祈り申し上げます。そして被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

 最近災害が多いね、と家族で話していましたが、内閣府の防災情報のページをみて、衝撃を受けました。

 災害状況一覧というページがあり、平成12年からその年に起こった災害と政府の対応がまとめられています。

 それでみると、今年はすでに15件、平成29年16件、平成28年16件、平成27年19件、平成26年24件、平成25年15件と続き、平成25年以降は毎年15件以上なのに対し、平成24年以前は、例外的に平成16年の12件を除き、1年に3件~8件となっています。

 平成23年に起きた東日本大震災のような激甚災害はあったものの、政府が災害として掲載している回数としては、平成25年以降急激に増えているのです。

 私が子どもの頃は台風が来て学校が休校になると何やらうれしいような、台風が来る前の風に吹かれるのもワクワクするような気持ちになったものですが、ここ最近の台風による被害は甚大で、決して油断することはできません。

 今こそ本当に災害に対して、正しく知り、正しく恐れることが大切だと思います。

 当館では9月15日よる「寅彦先生に学ぶ天災展 天災は忘れられたる頃来る」を開催いたします。

 高知出身で物理学者・随筆家である寺田寅彦の講義に見立てて構成した展覧会で、寅彦の地震や津波などの災害に関する幅広い研究をご紹介しています。寅彦の研究や考え方は、今の日本で防災を考える上でも通じるものが多くあります。
 

 この展覧会がご家族で、友人同士で、学校や学級で、防災について考えるきっかけとなればと思います。

ぜひご来館ください。

                                             (和)

 

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