私が育った町、尾道のわが家は、千光寺公園に続く長い坂道と石段の途中にあり、南向きの窓からは、尾道水道と呼ばれる、川のように穏やかな海が見えました。
時には外国航路の大きな船も通る海を背景に、山陽本線の汽車や、千光寺山の麓から頂きの間を往復するロープウェイは、幼い頃から見慣れたなじみののりものでした。
汽車や船がどこまで行くのか、見知らぬ町や国に思いを馳せるのも楽しいひとときだったように思います。
当館で開催中の「はたらくのりものだいしゅうごう!!」展も、連日、のりものが大好きなお子さんたちで賑わっています。
夏休みは残り少なくなりましたが、25日のショベルカー乗車体験や、来月8日のファイナルイベントなどをご用意して皆さまのご来館をお待ちしておりますので、文学館の夏を最後までお楽しみください。
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