今の私たちがよく知る「シンデレラ」が日本に紹介されたのは、明治時代です。東京英語学校や東京大学予備門などで使われた英語リーダー『チェンバーズ・リーディング・ブック』(明治6)には、ペロー版シンデレラが見られます。
翻訳で最も早い時期のものと言われているのは「郵便報知新聞」に掲載された矢野龍渓「倫敦の年末芝居」(明治19)。
矢野は、西欧のおとぎ話を知ることで、外国人と親交をさらに深められるという信念を持っていたようです。
来春以降に開催予定のシンデレラ展では、こういう古い日本のシンデレラもいくつか紹介します!
☆シンデレラクイズ(6)
『チェンバーズ・リーディング・ブック』を見たと考えられる文学者は、誰?
A 紫式部
B 坪内逍遥
※前回のシンデレラクイズ(5)の答えは、Aでした!