近代文学の成立に一役買った坪内逍遥(しょうよう)もシンデレラを書いています。その名も「おしん物語」。高等小学校の教科書の一話です。
このお話の主人公おしんは、ドレスの代わりに着物を着、ガラスの靴の代わりに扇を持つなど、かなり日本化されたヒロイン。
一番興味深いのは、義理の姉妹に遠慮して、2度目の園遊会に行かない、というおしんのセリフ。日本人の美徳とされた謙譲や奥ゆかしさがうかがえます。
☆シンデレラクイズ(7)
「おしん物語」のように、かなり改作された明治時代の翻訳を何と言う?
A 翻案
B 通訳
☆ヒント 高知県出身の作家・宮崎夢柳も同じように明治時代に翻訳小説を書いています☆
※前回のシンデレラクイズ(6)の答えは、Bでした!