高知県生まれ。詩人、作家、歴史研究者。文芸評論家・亀井勝一郎、作家・大佛次郎に師事し歴史小説を執筆。後に坂本龍馬や中岡慎太郎ら幕末志士の研究に没頭。坂本龍馬研究家として知られる。
1924(大正13) 高知市生まれ。中学時代に純文学作品に触れ文学を志す。 法政大学国文科卒業後、教師として小中学校の教壇に立つ傍ら文学活動を続ける。 |
1946(昭和21) 山脇哲臣・市原麟一郎らと同人誌「詩座」を創刊。 |
1951(昭和26) 作家を目指し上京。尊敬する文芸評論家・亀井勝一郎を訪れ、同人誌「詩と真実」の同人となり歴史短編を発表。 |
1963(昭和38) 歴史小説『野中一族始末書』刊行。作家・大佛次郎より激励の手紙を受け取り、以後、師弟として交流。 |
1964(昭和39) 『闘鶏絵図』刊行。第51回直木賞の候補となる。 |
1970(昭和45) 『宮地家三代日記』刊行。第64回直木賞の候補となる。 |
1971(昭和46) 『菊酒』刊行。第66回直木賞の候補となる。大佛次郎の助言もあり、坂本龍馬の研究に取り組む。 |
1978(昭和53) 龍馬研究の第一人者・平尾道雄に師事。詳細かつ体系的に資料をまとめ『坂本龍馬全集』刊行。 |
2002(平成14) 高知の文化向上と観光振興に尽くした功績で第53回高知県文化賞を受賞。 |
2005(平成17) 3月8日、東京都内で死去。80歳(満)。 |
<おもな著作>
小説『野中一族始末書』
『闘鶏絵図』
『宮地家三代日記』
『菊酒』
研究書『高知県人』
『中岡慎太郎』
『龍馬の手紙』
編述『坂本龍馬全集』
回想『大佛次郎私抄 生と死を見つめて』