昨年より十日も早い開花となった今年の桜。
先日の昼休みにお城を巡ると、桜は既に満開を過ぎていて、散りゆく花びらが風とともに凜とした風情で舞い落ちるさまは、本居宣長をはじめ古来の日本人が尊んだ「潔さ」に触れた気がしました。
全世界が新型コロナウイルス感染拡大から、ほぼ1年が経過。残念なことに完全収束の見通しは未だ見えずです。
しかしながら、花が散った桜の枝には黄緑色の若芽が芽吹き、新しい葉を育て、大きく繁らせようとしています。当館でも、4月10日から昨年中止になった「シンデレラ展」を再度開催しています。
今年度も、新しい生活様式を意識しつつ、文学に関心のある大人や絵本の好きな子ども達までより多くの方々に来ていただけるよう、さまざまな企画を用意しています。皆様のご来館を心からお待ちしています。
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