子どものころ、『シンデレラ』のお話が大好きでした。魔法使いもガラスの靴も、ドレスも、子どもの私にとって、憧れそのものでした。
シンデレラのドレスといえば、ディズニー映画の「シンデレラ」の青くて、ウエストがきゅっとしまり、ふんわりと大きく丸いドレスを思いうかべる方が多いかと思いますが、実は、元となっているペローやグリム童話に出て来るシンデレラのドレスは青ではなく、金や銀のドレスでした。
さらに、様々な時代のシンデレラ絵本を見比べてみると、どのシンデレラも、形も色もそれぞれで、その時代の最先端の流行のドレスを着ているのです!
1800年代初頭に流行した、ハイウエストのエンパイアスタイル、1850年代の大きなスカートが特徴のクリノリンスタイル、1800年代後期のヒップラインが大きくふくらんだバッスルスタイル、1910年代の東洋のモチーフが取り入れられたオリエンタルスタイル、1950年代のディオ―ルのニュールックなどなど…。
現在開催中のシンデレラ展では、ドレスの変遷を概観できるパネルを展示しています。ドレス変遷パネルでどんなドレスがあるのかチェックしてから、絵本を見ると、より楽しんでいただけます。
シンデレラ展も残すところあと10日となりました。高知でも新型コロナウイルスの感染が再び拡大していますが、このまま最後まで開館できると良いのですが…。 (岡)