東京都生まれ。土佐に関する二作品は、いずれも時代に先行して散った若者を主人公にしており、歴史小説として評価が高い。大岡は取材のために度々来高し、史跡やゆかりの地を訪ねるとともに、史実、資料などの綿密な調査を行っている。
1909(明治42) 東京市牛込区新小川町(現・新宿区新小川町)に生まれる。 |
1928(昭和3) 小林秀雄、中原中也と出会う。 |
1932(昭和7) 京都帝国大学仏文科卒業。その後、帝国酸素、川崎重工業などに勤務。 |
1944(昭和19) 召集されてフィリピンのミンドロ島に赴く。翌年米軍の俘虜となり、レイテ島収容所に。 |
1949(昭和24) 戦場の経験を書いた『俘虜記』で第1回横光利一賞を受賞。 |
1971(昭和46) 芸術院会員辞退。 |
1984(昭和59) 「堺港攘夷始末」取材のため10月に来高。 |
1988(昭和63) 12月25日死去。79歳(満)。 |