高知市生まれ。詩人。翻訳家。ロマン・ロランの自由な魂にふれ、第二次世界大戦中には知識人として反戦の姿勢を貫く。独仏文学の翻訳と共に音楽、美術に優れた評論を書き、インドやキリスト教に対する宗教的洞察も深い。
1898(明治31) 高知市に片山医院の長男として生まれる。 |
1916(大正5) 高知県立第一中学校(現・高知追手前高等学校)卒業。 岡山の第六高等学校第三部(医科)に入学。 |
1918(大正7) ゲーテの「タウリス島のイフィゲーニェ」に感動。西欧の文学を学ぶことを志す。 |
1924(大正13) 東京帝国大学独文学科を卒業。 法政大学予科独逸語専任教授に着任。 |
1929(昭和4) 第1詩集『朝の林』を自費出版。渡欧。ロマン・ロラン、ツヴァイク、マルチネら芸術家と親交。昭和6年帰国。 |
1932(昭和7) 第一高等学校ドイツ語講師となる。 その後、法政大学講師を経て、昭和13年から第一高等学校教授となる。 |
1945(昭和20) 第一高等学校を辞任。北軽井沢大学村に疎開し終戦を迎える。 |
1947(昭和22) 東京に戻り、1年間、東京大学ドイツ文学科で比較文学を講ずる。 |
1949(昭和24) 「日本ロマン・ロラン友の会」委員長となる。 |
1961(昭和36) 10月11日、東京で死去。62歳(満)。 |
<おもな著作>
詩集『片山敏彦詩集』
評論集『心の遍歴』
『詩心の風光』
エッセイ集『泉のこだま』
翻訳『ジャン・クリストフ』
研究書『ロマン・ロラン』