高知県高岡郡佐川町生まれ。作家。日本人の土俗的感性に密着した伝奇小説を相次いで執筆。
「死」と「性」を主題とし、人間の“畏れ”や“業”、心の底に潜む欲を浮き彫りにした作品世界が読者を魅了している。
1958(昭和33) 高知県高岡郡佐川町に生まれる。 |
1980(昭和55) 奈良女子大学家政学部住居学科卒業。イタリアのミラノに留学し、ミラノ工科大学などで建築や舞台美術を学ぶ。 |
1982(昭和57) 「イタリア女の探しもの」で第1回non-noノンフィクション賞を、「ミルクでおよいだミルクひめ」で第7回毎日童話新人賞優秀賞を受賞。 |
1993(平成5) 『死国』刊行。以後『桃色浄土』『狗神(いぬがみ)』など、土俗的・伝奇的小説を発表する。 |
1996(平成8) 『桜雨』で第3回島清(しませ)恋愛文学賞受賞。イタリアに移住。 |
1997(平成9) 『山妣』で第116回直木賞受賞。翌年からタヒチに移住、10年ほど暮らす。 |
1999(平成11) 「死国」が、2年後には「狗神」が映画公開される。 |
2002(平成14) 『曼荼羅道』で第15回柴田錬三郎賞受賞。 |
2011(平成23) 「朱花(はねづ)の月」(原案「逢はなくもあやし」)が映画公開される。 |
2014(平成26) 1月27日高知にて死去。55歳(満)。 |
<おもな著作>
『狗神』
『山妣』
『曼荼羅道』
『わたし』
『眠る魚』※未完絶筆
随筆『南洋の島語り タヒチからの手紙』
<おもな展覧会>
「坂東眞砂子追悼展」(2014年度)