安政4(1857)年土佐郡井口村(現高知市)に藩祐筆・植木弁七直枝の子として出生。藩校致道館を経て東京の海南私学に入学するも、軍人養成学校であることを知り退学。以後はほとんど独学自習で諸文献に学び、数え年18歳の頃、板垣退助の演説を聞いて感激、政治を志しました。自由党の理論的指導者として民権思想の啓蒙に大きな業績を残しました。
文学的には「民権自由数え歌」や『自由詞林』の民権詩歌が、日本近代詩のさきがけの一つとなりました。また、枝盛は自己の記録として『無天雑録』『植木枝盛日記』など多数の日記を残しており、その思想や足跡を詳しく辿ることができます。
植木枝盛は今年で没後130年。展示では、女性解放や人間の平等を説き、自由民権運動に生涯を捧げた枝盛の短い生涯を、自筆の書や愛用品など貴重な実物資料を交えて展示しています。ぜひご覧ください。
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