高知市北与力町(現・永国寺町)生まれ。作家。作品は土木工事、社会問題、自伝の三つの系列に分けられる。綿密な調査に基づくスケールの大きい作品が多く、清純なヒューマニズムと社会性を持っているのが特徴である。
1901(明治34) 高知市北与力町(現・永国寺町)に生まれる。本名、イト。 |
1920(大正9) 福岡女子師範卒業。 小山久一と結婚。久一と2度の結婚と離婚を繰り返す。 |
1928(昭和3) 橋田東声の歌誌「覇王樹」に「秋の日」を発表。「火の鳥」同人となる。 |
1939(昭和14) 短編小説「四A格」が芥川賞候補となる。 |
1942(昭和17) 従軍記者として、インドネシアのスマトラ島メダン市に居住。2年後帰国。 |
1950(昭和25) 「中央公論」に掲載した「執行猶予」で直木賞受賞。 |
1954(昭和29) 「ダム・サイト」でダム・サイト論争が起こる。 |
1958(昭和33) 自伝的長編小説『海は満つることなし』第一部を刊行。 |
1980(昭和55) 高新文芸講演会で講演のため帰高。 |
1989(平成元) 7月25日 東京杉並区の自宅で死去。88歳(満)。 |
<おもな著作>
『海門橋』
『執行猶予』
『ダム・サイト』
『新女大学』
『海は満つることなし』