長岡郡三里村仁井田(現・高知市仁井田)生まれ。作家。山内容堂、後藤象二郎、中江兆民らを描いた『旋風時代』の成功で大衆小説家として一時代を画した。文壇の大御所菊池寛に抗し、「博浪沙」を結成、井伏鱒二・尾崎士郎・田岡典夫・浜本浩など多くの後進を育てた。
1880(明治13) 長岡郡三里村仁井田(現・高知市仁井田)に出生。 |
1899(明治32) 母校・三里尋常小学校の代用教員となる。 |
1902(明治35) 9月、高知実業新聞社に入社。桃葉と号し執筆するも、翌年退職、上京。 |
1907(明治40) 再上京、大町桂月宅に寄宿。田岡嶺雲を知る。翌年、奥宮健之を知り、幸徳秋水を訪ねる。 |
1909(明治42) 『明治叛臣伝』を田岡嶺雲と共著で刊行。 |
1914(大正3) 「田岡嶺雲・幸徳秋水・奥宮健之追懐録」を発表。翌年『桂月先生従遊記』刊。 |
1929(昭和4) 「旋風時代」を東京日日新聞・大阪毎日新聞に連載開始。 |
1935(昭和10) 博浪沙の井伏鱒二・尾崎士郎らを土佐に案内。 |
1941(昭和16) 前年、帰郷中に安芸の小松屋旅館で吐血、療養していたが、2月1日、郷里で死去。62歳(数え)。没後、第3回菊池寛賞受賞。 |
<おもな著作>
『旋風時代』
『怪奇物語』
随筆『貢太郎見聞録』
『酒・散策・俳句』
翻訳『聊斎志異』
実録『明治叛臣伝』(田岡嶺雲と共著)
俳句集『貢太郎俳句集』