子どもの頃に読み、今でも大切にしている本はありますか?あんびるやすこ先生の本は私の中で特別な作品です。みんなが大好きな「かわいいもの」がテーマのお話、美しくてあたたかみのある手描きの原画、おとなになったからこそ心にしみる言葉の数々……この展覧会ではそれらに心ゆくまでふれることができます。
原画を見ていると、「なんでも魔女商会」のコットンが紅茶をいれるティータイムに憧れたり、作品に登場するお菓子や小物を姉・妹と作ったりしたのがついこの間のように思い出されます。イベントなどで「シリーズ全部読んでる!」と元気に話してくれる小学生や、私と同年代のあんびる作品ファンのお客様のお話を聞くたびに、嬉しくなります。
5月26日に催されたあんびるやすこ先生のトーク&サイン会も盛況でした。トーク内容は物語の創作秘話や新刊情報など、まさに「とっておきのおはなし」。サイン会は約2時間半にわたりましたが、あんびる先生は笑顔を絶やさずひとりひとりと向き合っておられ、写真撮影をされているお客様の笑顔も輝いていました。
私はというと憧れの先生を前に号泣しながら名刺交換をさせていただくという後にも先にもないような経験をしましたが、恥ずかしながらそれもいい思い出です。
「あんびるやすこ作品展」は6月16日まで開催しております。四国初開催の展覧会に、ぜひお越しください。(花)