この夏、たくさんの方に愛していただいた「ムー展」が、9月16日についに終幕を迎えます。
メタバースでのピラミッド登頂体験やUFOにアブダクションされるフォトスポット、ダウジング体験にスプーン曲げといった人気コーナー、何より雑誌「ムー」の記事の展示など、「謎と不思議」に満ちた展示が、もうすぐ終わってしまうのがとても残念です。
それなりに長く生きてみると、人生には創造/想像力がとても大切だなと思うようになりました。
昔、中国の科挙の試験では、漢詩の制作(詩賦)があったとか。人に寄り添う仕事である役人こそ想像力が不可欠だから、とは漢詩の先生にお聞きした話です。
最近は内面を育む教育や教養が軽視され、タイパなる言葉が流行し……若い人が、そういうことを言わなければならないような環境にあるということに暗澹たる思いがありますが、そんな時にこそ「ムー」ですよ、と言いたくなります。
ともあれ、まだご覧になっていない方、最近人生に疲れている方はぜひおいでてください。
そして! 次の企画展は土佐民話です。市原麟一郎先生のお名前を知っている方、小学校の時に紙芝居を見た人も多いのではないでしょうか。
10月からは「追悼 市原麟一郎先生 ~土佐民話よ、永遠に~」をぜひ、楽しみにしてください!!
最近、きれいだな、と思ったものの写真をひとつ。酷暑の中で涼し気に咲いていた蓮の花です。
夢窓国師ゆかりの山梨の清白寺にて(冬の五山文学展の前振りですじゃ)
(川)