みなさん、漢詩はお好きですか?
私は若い頃からそれなりに興味はあったのですが、複雑怪奇なルールをどうやって学んだらいいのかわからず、学ぼうとしては挫折し……をくり返していたように思います。
2年前のとある日、2025年にどういう展覧会をするのか決めるにあたって、義堂 周信生誕700年に五山文学の展覧会をやらないわけにはいくまいよ、となり。
腹をくくって、勢いで漢詩教室に入門。
自分で作ってみると、わかる、わかるぞ面白さが……! となって、今ではすっかり漢詩が好きになりました。
さて、「いなかずまいは至極無事ぢゃ~漢詩文をたのしむ五山文学展~」は、18日開幕です!
禅僧である義堂 周信やその法弟の絶海 中津は、土佐の文学で土佐出身者のものとしては最初に位置づけられる人々です。
そして、その師である夢窓 疎石は、土佐五台山の吸江寺をひらいたことでも知られています。
「偈頌(げじゅ)」と呼ばれる、悟りの境地を詩に詠んだものは禅問答のようで難しいのですが、そうでない詩もたくさんあって、今回の展覧会では、そういう詩の中からいいなと思ったもの、土佐を詠んだものを選んでご紹介するようにしました。
中村達志さんが描き下ろしてくださった絵をはじめ、高知の高校生の皆さんが夢窓の和歌、義堂や絶海の詩を書いて下さった書作品もあるので、そちらもじっくりご覧ください!
中2階の当館館長が書いた書もぜひ見ていってくださいね。
今はとにかく、とにかくオープンに間に合うように準備しています……!