幡多郡田ノ口村(現・黒潮町)生まれ。作家。「聖ヨハネ病院にて」ほか、病妻もので文壇に地歩を築く。再度の脳出血後、家族の助けにより、左手で、あるいは、口述筆記で文芸への執念を貫き、私小説作家として不朽の金字塔を打ち立てた。
【解説】 上林が東大の英文科に入学した1924年、イギリスの詩人エドモンド・ブランデンが英文学の講師として赴任しました。 若いブランデンは学生たちに慕われ、3年間その薫陶を受けた上林は、他の教授にはない詩人的な雰囲気に大
【本の情報】 単行本:1948(昭和23)年6月小山書店刊 収録作品:「林檎汁」(昭和14年9月)/「明月記」(昭和17年10月)/「非歌」(昭和15年12月、昭和16年4月)/「命の家」(昭和19年5月)/「晩春日記」