【解説】 上林が東大の英文科に入学した1924年、イギリスの詩人エドモンド・ブランデンが英文学の講師として赴任しました。 若いブランデンは学生たちに慕われ、3年間その薫陶を受けた上林は、他の教授にはない詩人的な雰囲気に大
【本の情報】 初出:「中央公論」に2018(平成30)年1月号~2020(令和2)年3月号まで掲載 単行本:中央公論新社より2020(令和2)年8月に出版 【作品について】 酒場詩人・吉田類のエッセイ集です。巻末には著者
17世紀の土佐では南学の流動の中で、大高坂芝山(しざん)・黒岩慈庵・谷秦山(じんざん)らがすぐれた漢詩を残したが、なかでも秦山は、気概に富む堂々たる詩を詠じた。 18世紀には、画家的視野で脱俗の境地を詠んだ中山高陽、謡曲
第15代土佐藩主。多分に詩人肌のところがあり、優れた詩文を多く残している。書を良くし、頼山陽を愛し、政治への悲憤と繊細な自然鑑賞を詩に詠んだ。号に鯨海酔侯など。 1827(文政10) 高知城下(現・高知市追手筋)に生まれ
漢詩人。玉池吟社の秀才。山内容堂にもその詩才を愛された。 ※「かん」は石偏に間。 1819(文政2) 長岡郡仁井田村(現・高知市仁井田)の吏職の家に生まれる。字は簡夫、通称良太郎。幼年より学を好み、岡本寧浦(ねいほ)に学