企画展『田岡典夫没後20年』 図録
825円(税込)
目次
ごあいさつ
カラー図版
田岡典夫略年譜
目次
◆兄田岡典夫のこと(聞き書き) 佐久間淑子
◆「格禄お召し上げ」 船曳 由美
◆「田岡典夫先生のこと」 山村 瑞子
◆「田岡典夫の歴史物」 高橋 正
◆神様からのご褒美 前川 竜女
◆熱海のウマ、桜馬場のキツネ 和田 健一
1、田岡家の継承者として
田岡家の先祖
父 田岡典章
母 田岡寿子
実母 佐久間はま
叔父 田岡嶺雲
従兄 田岡良一
叔父 木村久寿弥太
田岡家の継承者
2、幼少期から多感な青春期へ
大阪「今宮の家」で坊ちゃん育ち
帰高、田岡御殿の落成と少女との別れ
木に囲まれ成長、得意だった作文
フランク・チャンピオンの思い出
日記を付け始める
大正自由文化の中で成長
中学入学と三年後の母寿子の死
学校を転々と
権威への不服従、「野人田岡典夫」の誕生
教師殴打事件と中退。東京へ転校
「莫奇伝」(弁解篇)の試み
3、パリ遊学とその後の生き方─パリで得たもの
パリでの自由な青春の日々
新橋で喫茶リドーを開業
尾上菊五郎にひかれ日本俳優学校へ入学
独学と文学修業
4、作家への先達、作家としての歩み
吉井勇との出会い
田中貢太郎の導きと「博浪沙」の編集
博浪沙一行の土佐来訪
「桃葉先生の碑」の建碑
菊池寛の励ましと直木賞受賞
「強情いちご」その他で直木賞に
「新鷹会」へ─長谷川伸門下
大衆小説は堕落文学か
『小説野中兼山』で毎日出版文化賞
5、戦争と田岡典夫
東京から熱海への移住
軍人会館での直木賞授賞式
戦時下の文筆
「虎の顎」へ─満36歳での応召
6、その主な作品世界
しばてんもの
処女作品集『しばてん』
『シバテン群像』
土佐の武士物
『小説 武辺土佐物語』
『九反帆口論』
『系図』
『腹を立てた武士たち』
勤皇の志士たち
権九郎シリーズ
『へのへの茂平』
『かげろうの館』、そして一条兼定のこと
訳書『ミセス ミニヴァ』
畢生の大作『小説野中兼山』
名随筆の数々─『庭下駄』『ととまじり』
7、世界の旅から・・・「ポケットに手をつっこんで」
パリ・中南米・欧州・中国、世界を旅して
8、さまざまな人々との縁
青山茂 大黒東洋士・横山隆一・尾崎士郎・井伏鱒二・
大原富枝・谷崎潤一郎・長谷川伸・志賀直哉
9、浦戸湾の風光を守る─玉島(巣山)と典夫
10、瑞子さんへの手紙
11、「博浪沙」と田岡典夫
安芸小松屋旅館で田中貢太郎倒れ危篤
「博浪沙」の、そして「南風」へ
「博浪沙」の復刻
田岡典夫の言葉から
自作について
※主要展示資料
※主要参考文献
※ご協力いただいた方々・機関
備考
高知県立文学館 企画展図録
A4版 44ページ